サンプルコードのダウンロード

では、まずサンプルコードをダウンロードし、解凍してください。
私はVisual C++6.0でコンパイルしているので、をお持ちの方はVisual C++でプロジェクトファイルを開いてください(「ddraw_12.dsw」をダブルクリックすれば開けます)。
圧縮ファイルに含まれる「ddraw_12.exe」をダブルクリックし、実行してみてください。
どうでしょう?画面が切り替わり、フルスクリーン化し、流れ星のようなものが表示されると思います。

というわけで、今回はサーフェイスへ直接アクセスする方法を書いていきたいと思います。

ダイレクトアクセス

まずサーフェイスへ直接アクセスするとはどういう事なのかを簡単に説明します。
サーフェイスは、ビデオメモリもしくはシステムメモリ内に作成されます。
メモリは1次元配列で管理されており、DirectDrawでは、サーフェイスが存在しているメモリの先頭アドレスを取得する事が出来ます。
ですから、このアドレスを使って、1次元配列と同じようにサーフェイス扱う事ができると言うわけです。
と言っても、使用するのは「点を描く」と言った処理程度でしょう。

では、実際にサーフェイスへの先頭アドレスを取得する方法を記述します。
サンプルコードを見てみましょう。

	unsigned char *p;
	DDSURFACEDESC desc;

	<略>

		//サーフェイスをロック
		ZeroMemory(&desc,sizeof(DDSURFACEDESC));
		desc.dwSize=sizeof(DDSURFACEDESC);
		lpBack->Lock(NULL,&desc,DDLOCK_WAIT | DDLOCK_SURFACEMEMORYPTR,NULL);
		p=(unsigned char *)desc.lpSurface;

		//データを書き込む
		for(i=0;i<STAR;i++){
			p[x[i]+(int)y[i]*desc.lPitch]=sp[i];
			if((y[i]+=sp[i]/4.0f)>=480)
				y[i]-=480;
		}

		//ロックを解除
		lpBack->Unlock(desc.lpSurface);

今回はサーフェイス作成時にも使用した構造体「DDSURFACEDESC」型を使用するので、最初にこれを初期化しておきます(ZeroMemory等)。
そうしたら、サーフェイスのメンバである「Lock」という関数を呼び出します。
サーフェイスをロックする事により、サーフェイスへの先頭アドレスが取得出来ます。

では、Lockの構文を書いておきます。

書式 HRESULT Lock( LPRECT lpDestRect, LPDDSURFACEDESC lpDDSurfaceDesc, DWORD dwFlags, HANDLE hEvent );
lpDestRect ロックしたい領域を識別するRECT構造体のアドレス。NULLであれば、全サーフェスがロックされる
lpDDSurfaceDesc サーフェスについての情報を格納する DDSURFACEDESC 構造体へのポインタ。
dwFlags
DDLOCK_SURFACEMEMORYPTR 指定した矩形の先頭への有効なメモリ ポインタを返さなければならないことを表すフラグ。矩形が指定されない場合、一番上のサーフェスへのポインタが返される。
DDLOCK_WAIT 何らかの原因によってロック(アドレス取得)が出来ない場合に、出来るまで待つという指定
hEvent 現在は使用していないのでNULLを指定しなければならないらしい
戻り値 成功した場合はDD_OKが返ってくるらしい。

こうすると、DDSURFACEDESC構造体のメンバであるlpSurfaceに、サーフェイスの先頭アドレスが格納されるので、そのアドレスをあらかじめ用意しておいたunsigned char型(256色なので)のポインタ変数pへ代入してやります。

では、このポインタの扱い方(サーフェイスへのアクセス)を説明します。
前にも記述しましたが、メモリは1次元配列で構成されているので、「座標X、Yへ5を代入」という場合にp[y][x]=5;とは書けません。
メモリは座標(0,0)から右へ順に行き、突き当たったらY座標が1ドット下へいき、X座標が0になる・・・を繰り返す形で存在しています(謎。
ですから、p[0]が(0,0)になります。
それで、本来ならばp[640]が座標(0,1)つまりp[x+y*640]というように考えるはずなのですがビデオカードによっては、自動的にサーフェイスの横幅を少し増やして、そこをキャッシュとして使用するものがあります。
そして、DDSURFACEDESC構造体のメンバであるlPitchには、このキャッシュの部分を含めた正確な横幅が格納されています。
ですから、サーフェイスメモリへアクセスするにはp[x+y*desc.lPitch]と表すのが正確となります。

一通り、アクセスし終えたら、ロックを解除してやる必要があります。

書式 HRESULT Unlock( LPVOID lpSurfaceData );
lpSurfaceData Lockによって取得され、アンロックすべきサーフェスのアドレス。このパラメータは、対応する Lock 呼び出しで lpDestRect パラメータに NULL を渡して全サーフェスをロックした場合に限り、NULL とする。

ちなみに、全体をロックしなかった場合は、desc.lpSurfaceを引き渡す事になります。

戻り値 成功した場合はDD_OKが返ってくるらしい。

これで、一通り終わりです。
実際にサーフェイスへアクセスするのは、ロックからアンロックする間だけにしてください。
ロックしてサーフェイスポインタを取得し、直ぐにアンロックしてしまった後に、サーフェイスへアクセスする事は一応出来ますが、
ビデオカードによっては上手くいかない場合があるので、止めた方がいいです(確認済み)。
それと、ロックという処理は、結構遅いので1ループに1度というのが理想です。
1ループに何度もロック、アンロックを繰り返すのは速度低下の原因となります。
それから、ロックしたあと、アンロックしないと、そのサーフェイスへの書き込み(GDIやBltFast等による転送)が不自由になるので注意してください。

ちなみに、ビデオメモリ内のサーフェイスへのアクセス(読み込み&書き込み)は非常に遅いので、一度システムメモリ内へコピーし、システムメモリ内をいじってから、ビデオメモリ内のサーフェイスへ転送する方がいいかもしれません。

サンプルコードのダウンロード

では、まずサンプルコードをダウンロードし、解凍してください。
私はVisual C++6.0でコンパイルしているので、お持ちの方はVisual C++でプロジェクトファイルを開いてください(「ddraw_11.dsw」をダブルクリックすれば開けます)。
圧縮ファイルに含まれる「ddraw_11.exe」をダブルクリックし、実行してみてください。
どうでしょう?画面が切り替わり、フルスクリーン化し、SLIME(?)と書かれた画像がタイル状に敷き詰められ、どんどん小さくなりながら左上へスクロールするのが解ると思います。

というわけで今回は、DirectDraw側で画像転送時にクリッピングしたいと思います。

DirectDrawクリッパー

DirectDrawにクリッピングをさせるには、DirectDrawクリッパーというものを使用します。
クリッパー作成は、自作関数「StartDirectDraw」内に追加してあります。

//グローバル変数宣言
LPDIRECTDRAWCLIPPER lpClipper=NULL;	//クリッパーオブジェクト

略

	//クリッパーの設定
	if(lpDD->CreateClipper(0,&lpClipper,NULL)!=DD_OK)
		return FALSE;
	if(lpClipper->SetHWnd(0,hw)!=DD_OK)
		return FALSE;
	if(lpBack->SetClipper(lpClipper)!=DD_OK)
		return FALSE;

意外とソースは短いですかねぇ(^^;。
では、順番に説明していきたいと思います。
まず、DirectDrawオブジェクト(lpDD)のメンバ関数である「CreateClipper」を呼び出し、DirectDrawクリッパーオブジェクトを作成します。
構文は以下の通りです。

書式 HRESULT CreateClipper( DWORD dwFlags, LPDIRECTDRAWCLIPPER FAR *lplpDDClipper, IUnknown FAR *pUnkOuter );
dwFlags このフラグは使用していないらしく、0を指定する必要があるらしい
*lplpDDClipper 新しいDirectDrawClipperオブジェクトを示すポインタへのポインタ。
例によって、LPDIRECTDRAWCLIPPER型自体がポインタ型になっているので、「ポインタへのポインタ」と言っています(たぶん)。
*pUnkOuter 将来拡張のために使用するらしいので今はNULLを指定。
戻り値 成功した場合はDD_OKが返ってくるらしい。

これで、DirectDrawClipperオブジェクトが出来ました。
で次にこいつのメンバ関数である「SetHWnd」を呼び出します。
これは、クリッピング範囲をウィンドウハンドルを参照して設定するというものです。
つまり、プライマリサーフェイスと同じ範囲に設定されるわけです。

というわけで、構文。

書式 HRESULT SetHWnd( DWORD dwFlags, HWND hWnd );
dwFlags このフラグは使用していないらしく、0を指定する必要があるらしい
hWnd クリッピング情報を含むウィンドウ ハンドル
戻り値 成功した場合はDD_OKが返ってくるらしい。

これで、クリッピング範囲を設定し終えたら、次にサーフェイスのメンバ関数である「SetClipper」を呼び出します。
SetClipperによってサーフェイスへクリッパーを関連付けさせれば、そのサーフェイスに対し、クリッピングが可能となります。
一応構文も載せておきます。

書式 HRESULT SetClipper( LPDIRECTDRAWCLIPPER lpDDClipper );
lpDDClipper 関連づけさせるクリッパー。ここを0にしてやると、今まで関連付けられていたクリッパーが外されるらしい(未確認)。
hWnd クリッピング情報を含むウィンドウ ハンドル
戻り値 成功した場合はDD_OKが返ってくるらしい。

設定は以上です。
このクリッパーは、関連付けさせたサーフェイスへ、サーフェイスのメンバ関数「Blt」(自作関数の方では無いので注意してください)で転送した場合にのみ有効となります。
それと、クリッパーが関連づけさせられているサーフェイスへBltFast(自作関数Blt)による転送は出来ません。

今回は、クリッパーをバックバッファ(lpBack)に関連付けさせていますが、ここへBlt(自作関数BltStretch)による転送をしたときにだけ、クリッピングされます。
まぁ、このクリッパーによるクリッピングは私の環境では速度が遅いので使用していません。
ですから詳しいこたぁ、よくわかりましぇ~ん。

後始末

いつも通り、終了する時にはlpClipper->Release();を実行してやらなければなりません。
マクロ使用ではRELEASE(lpClipper);ですね。

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