2004
11月
27

およそ二年前。
風邪などが流行るこの時期。
私の体に一つの変化が見られた。

鼻の頭にごく小さな「おでき」のようなものが突如現れたのである。
見ただけでは解らず、指の爪でなぞってようやく存在を確認出来る程度の小ささだ。

ニキビかなにかかと思った私は、
何事も無かったかのように爪でその物体をつまみとった。

しかし次の日、鼻の頭を確認すると、
取ったはずのその物体は、再生していたのだ。

このとき私は少しばかり疑問に思ったが、
あまり気にせず、もう一度この物体を爪でつまみとった。

だが後日ふと気が付くと、完全に除去したはずの物体が
またもや再生していたのだ。
 
 
 
こうして取っては再生、取っては再生の日々が続いた・・・。
 
 
 
 
 
 
 
約2週間後(?)
その物体の直径は約5ミリ程度になっていた。

明らかにニキビなどとは違う。
これはなんだ?なんなんだ??何故私にこんなものが・・・。

痛みや痒みは無いにしても、とりあえずその容姿がやばい。

大学に行けば、
「たかぼー鼻の頭に鼻くそみたいなの付いてるよ?」
と男女問わず言われる始末。

いくらちょっとは目立ちたい心があったとしてもこの目立ち方は格好悪い。
というかたのむからこれ以上きもいポイントをプラスしないでくれ。
 
 
 
体よりも心に深い傷を負った私は、暇を見て総合病院へと向かった。
 
 
その総合病院ではかかりたい科を選択出来るシステムなのだが、
どの科が適しているのか全く解らず。
とりあえず皮膚科を選択して皮膚科へと行った。

皮膚科で問診票(?)を提出すると、
おばちゃん看護婦さんに呼び止められ、
「このイボを取りたいの?」と質問された。
(これってイボなのか・・・)

「取りたいと」答えると、その看護婦さんは、
「それなら形成外科なんだけどねぇ。午前中はやってないのよ」
「でも皮膚科でも取って欲しいといえば取ってくれると思う」
と。
 
 
とってくれるだろうかと心配しながら診察室へ。

先生はその場で治療をすると言い出し、
私は「ベットに寝かされてメスとかで切られるのかなぁ」と
心の準備をしていたのだが
看護婦さんがもってきたものはメスなどではなく、紙コップと綿棒であった。

先生によると、
イボというのは、ウィルスが原因なんだそうだ。
(放っておくと転移したり、うつったりする事もあるそうだ。)
それで、液体窒素でウィルスを凍らせてしまうのだと。

適当に綿棒で鼻の頭を冷却してもらい、その日は帰った。
1週間後、また病院へ訪れた時には、イボはほとんど消え去っていた。

その日、先生はもう一度綿棒を使って鼻の頭を冷却してくれた。
ジュッ ← 冷却中

「痛くないですか?」
「はい、大丈夫です。」

ジューーーッ ← 冷却中
 
 
しっ!!しみるうううぎゃあああ

たかぼ半べそ ← 涙腺が弱いらしい

「大丈夫??」
「だ、大丈夫です・・・」

後日完全にイボは消え去り、鼻の頭は綺麗になった。

こうして辛くて悲しい物語の幕は閉じたのである。
 
 
 
第一部 完
 
 
 
 
 
そして二年後。

新たな病が私を襲ったのだ。

その病名は

「帯状疱疹」

右側頭部で発症。

まだこの物語は始まったばかりである。




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