今日は会社の電話応対で相づちを打つ時に、
「はい」じゃなくて「へい」って言っちゃいました。
お前は寿司屋か。
そういえば昨日はジャズオルガン演奏者の「ジョーイ・デフランセスコ」さんが浜松の某所に来ていたので見てきました。第46回グラミーにノミネイトされた人だけあって生の演奏っぷりは凄かったです♪
そんなわけで第2夜どうぞっ!
第2夜 「ぶるじょあとの再開」
2003年9月中旬、当時俺は大学4年生。
9月ぐらいになると、卒業研究を本格的に始めなければならない時期だ。
それまでは、講義もほとんどとっておらず、まったく大学に行かない日々が続いていたのだが、これからは違う。
まずは研究室の先生にこれからどうやって卒研を進めていくかを聞きに、大学へと向かった。先生と話が済んだ後、せっかくひさびさに大学に来たのだから、という理由で「研究室」に行くことにした。
よくテレビなどで耳にする「研究室」。
最先端の研究が行われ、あらゆる知恵と技術がうずまく研究室。
そんな妄想を抱きながら俺は研究室の扉を開けた。
だがそこで待ちうけていたものは最先端の研究などではなく、
欲望に包まれた一人の男であった・・・。
彼の名前は「O草」、いや「ぶるじょあO草」
大学内のとある一室を二つに分け、片方に俺のいるN研究室があり、もう片方に彼のいるS研究室がある。
この二つの研究室を区切っている仕切りは高さがあまりないため、
もう片方の研究室を覗き見ることが可能なのだ。
そしてその覗き見た先に、彼が「待っていたぞ」と言わんばかりに仁王立ちしていたのである。
初めて読む読者の方のために、簡単に彼の紹介をしておこう。
「O草」はクラスに一人はいる「はなわ」クン的な存在であり、常に金持ちオーラを発している人物である。
近所で花火大会などがあると、彼の実家では屋上でゆったりとトロピカルジュースを飲みながら花火を見るというから驚きだ。
きっと彼は屋上で、花火ではなく下界でうごめく一般大衆を見ながら、自分たちが上に存在している事実に酔いしれ、花火すら自分たちのために輝いているのだと感じているに違いない!間違いない!くっそーおまえらそこをどけっ俺にそのジュース飲ませろ!
(注:彼は良い人です。歪んでいるのは俺の方です。)
彼の、そのブルジョアという精神的余裕から生まれる行動力には目を見張るものがあり、近年彼は同人活動などを積極的に行っている。
彼とは以前コミケ62で一緒にサークル参加したことがある。
さて、そんな仁王立ちの彼が研究室で俺を見つけると、そそくさと俺の方に近づいてきた。
彼の一言目は「久しぶり」。
そして二言目には「たかぼー冬コミに出ない??」と。
・・・こうしてO草はまたその笑顔で俺の人生を狂わそうとするのであった。
- *「冬コミ」とは?
- 日本一の規模を誇る同人誌即売会「コミックマーケット」
毎年夏と冬に1回ずつ開催され、日本中のヲタどもが集まる祭典である。
同人誌だけでなく、ゲーム・音楽CD・グッズなどあらゆるものが出品されている。オリジナルからパロディまで実に様々だ。
また、アニメのキャラクターのコスプレをする人も多くいる。
「コミックマーケット」は略して「コミケ」と呼ばれ、
更に冬に行われるコミケの事を一般的に「冬コミ」と呼ぶ。
ちなみに、地方で開催される同人誌即売会などは「コミケ」とは呼ばない。
次回「苦悩、そして決意」